介護士はサービス利用者や家族からの理不尽な要求などに対応する必要があるため、常にストレスを抱えています。ストレスをうまく緩和しなければ、メンタルヘルス面での影響が懸念されます。ストレス緩和におすすめしたいのがストレスコーピングです。これは、自分自身のストレスの要素に対して上手に対処できるようにする技術の一つです。
ストレスコーピングには「問題焦点型」「情動焦点型」「ストレス解消型」3つの種類があります。問題焦点型はストレスの根源となる対象(ストレッサー)に働きかけ、変化を促す手法です。こちらはストレッサーと直接対峙するために第三者を巻き込むこともあるでしょう。自己解決が難しい場合もあり、人間関係のトラブルに発展することがあります。
情動焦点型は、自分自身の考え方や物の見方を変える手法です。「あの利用者はプライドが高いから、介護を受けるのは恥ずかしいと思っているのだろう」というように、自分にとって納得できるような考え方へシフトさせます。しかし、ストレスの原因はそのままなので、自分の考え方を変えようとするたびに苦痛を感じてしまうこともあるでしょう。問題焦点型と併用することで、解決に近づくこともあります。
ストレス解消型は、ストレスを受けてしまった場合に行う対処法です。自分の好きなことで気分転換を図ることでストレスをリセットさせる手法です。買い物や食べ歩きなどさまざまな手法があります。しかし、ストレスの原因そのものを解決する手段ではなく、リバウンドが懸念されるため、あくまでも単発的なストレスに対する手段として用いましょう。
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